2011年11月8日火曜日

沖縄戦を考える (1983年) (おきなわ文庫〈9〉) 嶋 津与志


勉強になりました。

沖縄戦の悲劇は、最初から時間稼ぎの場所であり、それゆえ兵力も薄く、三分の一が現地徴集であり、多くの現地民衆が戦争に参加することにより、すなわち軍の機密事項も知ることにより、捕虜となることが許されない状況が作られ、軍の圧力の環境の下、自決、殺害、国民の三分の一が死ぬということにある。
碑文における殉死の美化やフレーズによる正当化は地下に眠る骨達と距離がある。

沖縄戦の地獄を、丁寧に教えてくれる教科書でした。

ジャケは名嘉睦稔でした。